Yahoo!ニュースによるとソニーは新型のエンターテインメント・ロボット「aibo」を2018年1月に販売すると発表、2017年11月1日から予約を開始するとのことです。
ソニーが1999年に発売したのは「AIBO」と大文字だったのが今回はaiboと小文字になっています。しかし、AIBOの直系の後継機であることは間違いありません。
私は今回、購入を見送りました!!
AIBOと私
初代AIBO(ERS-110)の第一期予約販売が開始されたのが1999年。ネットでの予約販売で限定3,000台というやりかたでした。当時私は会社勤めだったので、予約日当日家に帰ってからネットで予約申し込みしようと思っていましたが、なんと予約開始30分弱で予約販売数に達したため、購入できませんでした。
次に販売されたのは初代AIBOの改良型ERS-111です。基本的なデザインはERS-110と同じですが、尻尾の関節数が変更される(多分引っかかるなどの問題があり短くなったと思われます)など僅少の違いがあります。初代がガンダムだとすればこれはジムといったところでしょうか?
ERS-111は、最初に台数3,000台で期間内に応募した人に抽選というやりかたでした。ここでも購入できませんでした。
その次に同じくERS-111は期間内に応募した人全員に販売というやり方が取られ、やっと購入することが出来ました。写真は達磨と一緒に写っている我が家に来たAIBO(ERS-111)です。
我が家のAIBOはしばらく自宅で遊んでいましたが、意外と走破性がないことや電池の持ちが短いこと、学習能力が(当初期待していたほどは)無かったことなどから、次第と遊ばれなくなり、今は物置の中で眠っています。特に、フローリングとカーペットの段差も越えられないことがあるなど、室内で遊ぶにしてもその走破性はかなり低かったといわざるを得ません(あくまでも、初代ERS-110,111の頃の話です。その後に出たシリーズの最終形態の走破能力はわかりません)。
新型のaibo
新型aiboの写真
写真はソニーのサイトからの直リンクになっています。
新型aiboのロゴ
ロゴはソニーのサイトからの直リンクになっています。
デザインとしては先代のAIBO感は踏襲しつつ少し洗練されたデザインになっているようです。
ということで、専用サイトはこちら。
価格は198,000円(税抜き)ですが、クラウドとの通信をLTEで行うため諸費用が別途必要で、3年契約の一括プランは90,000円(税抜き)だそうです。
ちなみに、すでに初回販売分は完売となっているようで現在は購入できません。
新型aiboの仕様
専用サイトでは、新しいaiboの性能(仕様)が発表されています。以下は、専用サイトからの引用です。
商品名称 | “aibo” (アイボ) |
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色名称 | Ivory White (アイボリーホワイト) |
型番 | ERS-1000 |
プロセッサー | 64bit Quad-Core CPU |
可動部(自由度) | 頭:3軸、口:1軸、首:1軸、腰:1軸、前足・後足:3軸×4、耳:1軸×2、しっぽ:2軸(合計22軸) |
ディスプレイ | OLED×2(瞳) |
サウンド | スピーカー、マイク×4 |
カメラ | カメラ×2(前方カメラ、SLAMカメラ) |
センサー類 | ToFセンサー、PSDセンサー×2、 感圧・静電容量方式タッチセンサー(背中センサー)、 静電容量方式タッチセンサー(頭センサー・あごセンサー)、 6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)×2(頭、胴体)、 人感センサー、照度センサー、肉球×4 |
キースイッチ類 | パワーボタン、音量ボタン、ネットワークスイッチ |
インジケーター類 | ステータスLED、ネットワークLED |
端子類 | チャージピン、SIMカードスロット |
通信 | モバイルネットワーク通信機能(データ通信):LTE Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n |
外形寸法 | 約 180 × 293 × 305 mm (立ち姿勢: 幅 × 高さ× 奥行き ※突起部を除く) |
質量 | 約 2.2 kg |
消費電力 | 約 14 W |
連続稼働時間 | 約2時間 |
充電時間 | 約3時間 |
主な付属品 | チャージステーション(チャージスタンド、チャージマット)、ACアダプター、電源コード、ピンクボール、SIMカード、印刷物一式 |
※ソニーのサイトより
前世代のAIBOと比べるとアクチュエーター(モーター)数が若干増えていますが、今回の注目は搭載されるセンサー、AI、ネットワーク機能とかでしょう。
センサー類
まず注目すべきはセンサーですが、ToFセンサーが搭載されています。ToFとは(Time of Flight)の略で、光源から発した光が反射して戻ってくるまでの時間で距離を測定するセンサーです。それを2次元に配置することで手前にある物体遠くにある物体を識別することが出来ます。先日ソニーが最小サイズのToFセンサーを開発したことがニュースになっていましたが、まさにそのセンサーが搭載されているのかも知れません。距離測定のセンサーとしてはPSD(Position Sensitive Detector)センサーも搭載していますが、これらは単純に目標物までの距離を測定するセンサーですので、2次元の図形判別は出来ません。
その他新しく追加されたセンサーとしては、照度センサー、人感センサーなどもあります。肉球にもセンサーが付いているのが少し気になりますね。
更に、前世代のAIBOの頭部にも搭載されていたタッチセンサーが頭部だけではなく顎や背中になど搭載されています。これは、いろいろなところに触られることで異なるリアクションを起こすためでしょう。
カメラ
カメラに関しては鼻の頭と背中にあるCMOSカメラを搭載しています。背中のカメラはSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)用で、天井方向を見ながら、前述の各種センサーと合わせて室内の地図を作成して自らの現在位置を特定するようです。どの程度の能力かはわかりませんが、先代のAIBOのように他の部屋に行ってしまうとそこから戻ってこれないようなことはなくなるかも知れません。
AI
AIに関しては、ソニーの独自開発のAIということだけ発表されています。「AIスピーカー、スマートスピーカー」の記事で書いたように、ソニーが発売予定のスマートスピーカーはGoogle Assistantを搭載することになっていますが、そちらとの連携機能は?です。となると、ソニーの家庭内AI戦略に一貫性が感じられないですね。aiboとスマートスピーカーの連携は面白い気がしますが。
音声認識機能はあるそうですが、人語は発しないということでした。これは犬型ロボットということでこだわりがあるのかも知れません。
ネットワーク
ネットワークに関しては、LTEによるデータ通信サービスが利用できるということで、SIMカード搭載です。また、wifi機能も搭載しているので、自宅のPCやスマホからの操作・連携等ができるかも知れません。前述のソニーとの契約が必要となります。
新型aiboの今後
さて、今回私は「敢えて」購入を見送りました。先代のAIBOが販売された頃のような「わくわく」感が少し足りなかったためです。エヴァンジェリストにはなりませんでした。
でも今回のaiboに少しだけ期待しているところもあり、ユーザーレビューが出始めたら詳しくチェックしてみたいと思います。