F-2

 次期支援戦闘機、F-2が岐路に立っています。8月の上旬に我等が築城基地への配備が始まったのですが、もしかしたら、これで最後になるかも知れないのです。
 F-2は、米空軍のF-16をベースに支援戦闘機(攻撃機)として開発されました。が、最新の技術を導入したためか開発が遅れ、当初の倍の開発費がかかりました。1機体あたりの価格もF-15と同じ程度にふくれあがりました。また、F-15は大型の機体ですので、アップグレードの改造が比較的行いやすいのに比べて、機体の小さいF-2はアップグレードの余地があまりありません。
 つまり、高価でかつ将来性がないという結論に達したようなのです。というわけで、築城への配備を最後に調達を打ち切る可能性が増えてきました。そして、本来、F-2最後の飛行隊になるはずだった三沢の第8飛行隊(現状はF-4を使用)について、今後その後継機を前倒しで調達することで決着したらしいです。
 これは暗に、「国内開発はやめにして、外国で実績のある機体を購入したほうが安上がりだ」と言っているようですね。確かに、現状ではそうかも知れません。でも、国内の航空機製造技術を守るという点からも、安易に決めてほしくありません。
 しかしながら、多分、大手の航空機開発部門というのは、国の予算で開発する場合は、経費の無駄遣いなど結構やっているのではないでしょうか。無駄遣いといえば口が悪すぎるのであれば、非効率的な開発といってもいいです。開発のために必要な試験もあるでしょうが、無駄な出費を抑えて効率よく開発する手法などいくらでもあると思います。国内航空機製造メーカーはもっと経費削減努力をすべきだと思いますね。そして、安価で高性能な航空機の開発能力を身につけるべきです。国の予算に頼りすぎるのはどうかと思います。

2004年9月9日 | カテゴリー : 飛行機 | 投稿者 : assak