ガイアの夜明け(2012/08/14放送分)

メダルを支えた…スポーツメーカーの闘い
オリンピック選手を裏で支えるスポーツ用品メーカーがテーマ。前回はアシックスがメインだったが今回はミズノが中心。
競泳用水着では、前大会で世界を席巻したスピード社の水着に対抗して国内メーカーのデサントが最新技術で巻き返しを図るというもの。
スポーツ用品メーカーとしては、
ロンドンオリンピックの公式スポンサーとなったのはAdidas
蛍光色の黄色いシューズでひときわ注目を引いたNike
ボルト選手と契約を結んだのはPuma
あたりが目に付いた。
エピソードとしては、1956年のメルボルン・オリンピックで、Adidasが各国の選手に自社のシューズを無料で配った。その結果、Adidasのシューズを履いた選手が72個のメダルを獲得し、85の世界記録を樹立した。そして、その特徴的な三本線のシューズを履いた選手の写真が通信社を通して世界中に配信されると、大きなプロモーション効果を得ることができた。そして、Adidasブランドが世界中に浸透し、他のメーカーもそれに倣って有力選手に自社の製品を提供する専属契約を結ぶようになった。と言う話がおもしろかった。
メルボルン大会の時、全選手がAdidasのシューズを履いたとしたら、メダルは全部取れるじゃん。と思ったが、世界記録はそれなりの機能性がないと達成できないな。
そして、今やオリンピックは、スポーツ用品メーカー同士がしのぎを削る代理戦争の様相を呈してきたと言うことかな。
もう一つのエピソードとしては、PumaとAdidasの創業者が兄弟(兄:ルドルフ・ダスラー、弟:アドルフ・ダスラー)だという話がおもしろかった。この兄弟は元は同じ会社でシューズを作っていたのだが、決別したと言うことらしい。兄弟が支え合うのではなく、お互い競い合ってそれぞれの会社を世界的企業にしてしまうというのは、よっぽどライバル心が強かったのだろうな。この話は初めて聞いたので非常におもしろかった。

オリンピックに限らず、大きなスポーツ大会や国内外のプロスポーツというのは、スポーツ用品メーカーのプロモーションの場になってきている。スポーツ用品を買うときに「あの選手が身につけているブランドと同じもの」を買いたいという購買行動は誰にでも見られるからね。ということで、当面はこういった戦いは続くのだろうけれど、再編も起きるのかな。

さて、来週は欧州危機の話。非常に楽しみではある・・・。