マネーの羅針盤(2012/08/18放送分)

電子書籍の市場は、5年後に2,000億円になるということで、これから幾何級数的に伸びていくという予測のグラフだが、本当のところはどうだろう。欧米ではKindleが出たときあたりから電子書籍の普及が凄まじいが、日本はまだ1テンポ2テンポ遅れている感じ。かくいう私もまだ持っていないし。(スマフォで読書している・・・確かに画面が小さくて見にくいので、専用端末が良いかもと思う今日この頃)
楽天から出た専用端末「kobo Touch」は比較的安価で人気だ。ただ、ネットでは炎上している。(三木谷社長は強気の発言だが・・・)。kobo Touch に関しては、Linux端末としても興味があるところだ・・・。
で、電子書籍を利用する人としては、紙の書籍と電子書籍とでは読むコンテンツが違うと言うことだった。携帯小説などのように気軽に読めるコンテンツが人気であるという。電子書籍向けのコンテンツを充実させることが普及の鍵となるかも知れない。
番組では、電子書籍のメリット・デメリットを次のように挙げていた。
メリット
・書店に行く必要が無い
・本棚が要らない
・文字の拡大で読みやすい
デメリット
・貸し借りができない
・端末により買える作品が異なる
・電子化された作品が少ない
う~~ん、この辺の解説はありきたりだ。
ところで、日本でも、図書館では電子書籍が進みつつあるといことだった。電子書籍の貸し出しは「一定期間でデータが閲覧不可、削除される」という仕組みにより実現されているそうだ。なるほどね~~。図書館では、人気のライトノベルを借りたいという人が殺到するのだそうだが、電子化することで、そう言ったニーズにも応えられるようになる。
また、例えば参考書などは、紙の書籍であれば、マーキングしたり、書き込まれるので、貸し出しが禁止されているが、電子書籍であれば、それはクリアできる。

個人的には、電子書籍のメリットはやはり「ロング・テール戦略」ではないかなと思う。紙の書籍時代には絶版になったり販売部数が少なくて入手困難な書籍でも、電子書籍になれば、いつでも同じ価格で手に入る時代が来るのでは?そうなると、普通の書店、図書館、そして古書店の存在意義が大幅に変わる。特に古書店にとって影響は大きいのでは?
具体的には、出版社が過去に出版した全ての書籍を電子化して配布できるようにし、なおかつ1冊単位ではなくて、章ごととか、切り売りできるようにするとよいのでは、と思っている?(切り売りするときの著作権については慎重な議論が必要だが)
すると、
・古書にプレミアが付くことがなくなる
・古書街に行かなくなる
・高価な学術書も必要な章だけバラ買いできる
こんな時代が来るかも。私は、書籍に関して、その装丁の豪華さやレア度などにはあまり興味が無く、内容重視なので、電子書籍はウェルカムなのだ。・・・と言いつつ、まだリーダーを購入していないのは、そんな私が読みたいと思うコンテンツがまだ登場していないから・・・。
紙の書籍の方が良い、と言う人はまだいるかも知れないが、CDの時代にアナログ・レコードが良いと言っているのと同じ、そんな時代になる気がするな。
いずれにしろ、電子書籍を普及させるキラー・コンテンツが現れる必要があると思う。

市況だが、
・日経平均は270円あまり上昇して9,100円を突破
・NYダウは25.09ドル上昇して13,275.20ドル
米国では、7月の小売売上高が市場予想を上回ったこと、シスコやホームデポが予想を上回る好決算だったことから景気回復への期待感が強まった。一方で、NYダウが高値水準に留まるために利益確定の売り注文も出て、小幅な上昇に留まったと言うことらしい。
世界の株式市況だが、独国のDAX指数が日経平均に次ぐ上昇幅を記録。これは、欧州債務危機が当面回避されたと言うことで、独国内の金融機関関連の銘柄が買われた結果だという。
しかしながら、投資家はまだ夏休みが続いており、本格的な市況の動きは来週以降になるということだ。

うっ、30分番組なのにコメントを書きすぎた!電子書籍などという、非常に興味のある分野がテーマだったから・・・ま、しかたないかな~~。