未来世紀ジパング(2012/08/20放送分)

【世界に羽ばたく!ニッポンの技術②復活”日の丸”ジェット】
最初は、ファンボローエアショーの模様。あぁ、もうこのまま1時間、この様子だけ放送してくれたらいいよっていう感じ。で、ファンボローはビジネスショーだから、航空機の商談がメインとなる。で、そこに今回三菱が進出して、MRJを売るっていう話。ちなみに、MRJは「Mitsubishi Regional Jet」の略で、三菱製の短距離ジェット旅客機と言うこと。ハブ空港と地方空港を結ぶコミューター航空など向けの機体である。
MRJは、YS-11以来約50年ぶりに日本が作る旅客機と言うことになる。ま、細かいところを言えば、民間航空機は作っていたのだがね。MU-300とか・・・。
番組としては、YS-11は市場予測あるいは顧客志向のマーケティングができていなかったため売上が伸びなかった。MRJはその反省を踏まえての開発と言うことだった。
リージョナル航空機の市場は、5,000機、17兆円であるが、この分野ではボンバルディア、エンブラエルの2強がいるので、その市場に食い込むための差別化戦略が重要になる。
MRJは、快適性と、メンテナンス性、そして燃費である。ただ、航空機の採算ラインは400機くらいなので、今の受注状況(100強)では苦しい。
で、ファンボローの航空ショーの間に、世界最大のリージョナル航空会社(スカイウェスト航空)から100機の受注を獲得したということで、緊急の記者会見を開いていた。世界最大のリージョナル航空会社からの受注だから、その他の航空会社も注目するだろう。これが売上拡大の契機になれば良いのだが。
で、未来予測は「名古屋が世界の航空産業三大拠点となる」というものだった。その他の拠点というのは、米国のシアトルと、フランスのトゥールーズだが、名古屋のもの作りの潜在能力は、前2都市よりも大きいと思うので、MRJやその後の国産航空機の動向によっては夢ではない予測かなとも思う。

日本の航空機産業にひいきな内容になっちゃったな。