ガイアの夜明け(2012/09/12放送分)

「ニッポンの生きる道④」地球を救うヒット商品とは
まずは、無印良品の話。オーガニックコットンとは、農薬や肥料を3年以上使っていない土壌で栽培されたものを言うが、無印良品ではこういう環境負荷の低い原材料を使った衣料を提供していこうとしている。無印良品ではオーガニックコットンであれば10%高い金額で買い取る契約を結んでいるということだった。これによって、農家がオーガニックコットンを栽培するインセンティブを高めているのね。
また、染料に関しても化学染料を使わず自然染料をできるだけ使っていこうとしている。俗に言う草木染め(草や木の色素を使った染め方)だが、洗濯時の色落ちが欠点。で、カンボジアのアンコール遺跡に近い村に住む日本人の染め物職人にその技術を請うていた。
後半は、アマゾンのジャングルを再生させる取り組みを行っている日本企業の話。ブラジルで日本人入植者の町トメアスで実施しているアグロフォレストリーの話。アグロフォレストリーとは農業(Aguriculture)と林業(Forestry)を合成した言葉で、直訳すれば農林業のことだが、樹木と農作物を効率よく植栽して、持続可能な土地開発を図るというもの。
でも、ブラジルでは、バイオディーゼルの原料となる作物が高値で売れるため、アグロフォレストリーを圧倒してしまっていた。そんなアグロフォレストリーを保護し拡大していくために、日本の「フルッタフッタ」という企業が、その収穫物を買い上げて、日本国内でジュースなどの健康飲料に加工し売っていこうとしていた。

ということで、今回の話の趣旨は、消費者がこういう環境負荷の低い商品を購入することで、森林を救うことができたり、生産者を農薬被害から守ることができると言うことだ~。これらは、生産者や地球環境だけでなく、消費者にも選択することのメリットがあるということが大切だ。消費者にメリットがなければ、低価格の商品を選択してしまうだろう。オーガニックコットン+自然染料の衣料であれば、肌に優しいとかアレルギーを起こさないとかだが、アグロフォレストリーから収穫されたものに関しては、ない・・・。そこで、フルッタフッタでは、加工した飲料が健康に良い(ポリフェノールが多く含まれているなど)とかいう付加価値を付けていた。また、ジュースを飲むことで、森林を救うことができるとアピールしていた。環境問題に関心が深い日本人向けのプロモーションだと思うな~。