今週の企業は「昭和冷凍プラント」
製氷プラントのメーカーであるが、魚を新鮮なまま冷凍できる氷を作ることができるそうである。この製氷プラントの特長は「窒素氷」という。普通の氷の中には酸素が溶け込んでいるが、その酸素をほとんど排除して、窒素を封入している。氷の酸素が含まれていないので、魚を酸化させず、そのため鮮度が落ちないというもの。
社長の若山敏次さんは「独自の知的財産を持っていない中小企業は生き残れない」というモットーで、オンリーワンの技術を育成した来たという。技術開発に悩んでいたときに、たまたま付けたTVで放送されていた「NHK高校講座の化学」で「ヘンリーの法則」が解説されていて、それを見て、窒素封入の方法を思いついたとのことである。
この窒素製氷プラントを海外で売っていこうというもの。
まずは、タイ。海外に輸送する際には冷凍コンテナを使うのが普通で、窒素氷を利用できるとすれば、大国内の輸送に限られるのではないかと言うことだった。
次は、シンガポール。ここは、新鮮な物にお金をかけるという文化があるので、それをもっとプロモーションしていけばよいのではないかということ。また、空港に隣接して、クールポートという施設があり、これは冷凍貨物を外気にさらさずに載せ替えを行うことができるというものらしい。(この施設の情報は私も知らなかった)。ということで、非常に高い評価になっていた。
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シンガポールは東南アジアのハブとなっており、物流の拠点となっている。そんなシンガポールには、今回の窒素氷を生かせるチャンスが眠っているといのが番組ナビゲーターの意見。だから、これはニーズがあるから行くのではなくて、現地でいろいろな提案をして句法が良いのではないかと言うことだった。
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アジアに打って出るのも良いが、日本国内でもこの窒素氷の需要はまだまだありそう。国内販売も頑張ってほしいな。新鮮なお魚を食べたいしね。
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マネーの羅針盤(2012/09/22放送分)
尖閣諸島を巡る領有権問題で日中関係が冷え込む中、中国国内の日本企業が被害を被っているばかりでなく、日本の観光業も影響を受けているという話。
今回の被害は100億円に昇ると言うことで、いかに大規模かということ。中国が権力移行期なので、日本に対して強い姿勢を示すことが重要だという点もある。柳条湖事件(1931/09/18)から81周年を控えたこの時期に日本が国有化したことが反日感情を刺激したという点も否めない。(柳条湖事件を端緒とする一連の、日本の関東軍による軍事行動が満州事変と呼ばれている)
そして、デモに参加したり、暴徒化したりしている様子がクローズアップされているが、それがマジョリティでもないということ。中国でも日本と直接関わっている人たちは、関係悪化を懸念していると言うことだった。
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日本は、尖閣諸島は日本固有の領土であり、領土問題は存在しないという立場。それは、ロシアにとっての北方領土と同じ。このやりかただと紛争当事国の一方が国際司法裁判所(ICU)に提訴して裁判に持ち込むことができない。お互い様だけれどね。
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日経平均は49円の下落で3週間ぶりのマイナス。NYダウも17ドルあまり下落して13,579.47ドル。しかし、4年ぶりの高値水準であり、利益確定の売りもあった。米国の住宅市場は、特に加州で回復が著しい。加州は住宅の低迷が威徳にひどかったところで、そこが回復著しいと言うことは米国全土では更なる改善が期待できると言うこと。
その他の株式では上海総合指数が4.6%の下落と、景気減速懸念による売りが止まらない状況。
為替では円高が進行。商品市場では、穀物の下げが目立つ。また、原油も6.2%の下落であり、ここも景気減速懸念によるものが続く。
カンブリア宮殿(2012/09/20放送分)
【カニカマ製造機で世界シェア7割!知られざるグローバル中小企業】
まずは、世界でかにかまが食べられているという話から。ビチュナイという、リトアニアにある会社がかにかまの製造では世界一の企業であり、ヨーロッパを中心に「SURIMI」としてかにかまを提供している。日本では、カニの模造品、代用品のような扱いだが、ヨーロッパでは最初から魚のすり身として、人気なのだそうだ。
そしてゲストは、食品関連の製造機械、特にかにかまの製造機では世界シェア7割を誇る、ヤナギヤ社長の柳屋芳雄氏。
今の社長は3代目。会社は山口県宇部市にある。もともとは、かまぼこ業者だったが、職人のかまぼこを練る作業の重労働を見かねて、自動練り機を作ったのが始まりで、そこから食品機械製造業へと転身していったというもの。
柳屋社長の方針としては、頼られる企業になることが生き残りの必要条件だと言うことで、そのために、以下の点を強調していた
1.誰もやらないことをやる~とにかく他の企業であれば尻込みするような仕事でも請けるというもの。紹介されていたのは、山口県下関市の水産大学校のふぐ加工機だったが、確かに面倒なふぐの皮むきなどを自動化する機械を試行錯誤して納めた感があった。そのような試行錯誤が、自社の技術力、ノウハウの蓄積になるから、大変そうな機械でもやっていこうというものだった。
2.客の仕事を知り尽くす~紹介されていたのは、豆腐の製造機であったが、にがりの配合など豆腐メーカーの職人並みの知識を持っていた。顧客の社長も、いろいろな提案をしてくれるとか、いろいろな要望に応えてくれると高評価だった。
3.一歩先を提案する~顧客に、今までに無い商品の提案をしていた。まだ、提案した仕様を満たす機械の設計図もすぐに着手。提案型と、素早い(アジャイル)対応力が発揮されていた。
柳屋社長は、雑食性企業が生き残る。いろいろな機械をすぐに作れるのが、中小企業の良いところだ。と言っていたが、BtoBとBtoCでは違うだろうなという気もする。大量生産する機械であれば、プロセスやら製造機械やらをあれこれ検討しなければいけない。個別受注生産とは違うよね。
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東日本大震災では、かまぼこの一大生産地である、東北の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらした。ヤナギヤが納めた機械の多くも、がれきとヘドロ、海水にまみれてしまった。ヤナギヤでは、再建の意思のある顧客企業から機械をいったん回収して、山口の本社で泥やさびを落として復旧させた。
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来週は、「海洋堂」。ここは、他の企業の常識が通用しない特殊な企業だが、それはそれで楽しみではある。
オイコノミア(2012/09/18放送分)
「内定が欲しい!」(後編)とうことで、前回の続き。
まずは、又吉さんがエントリーシートに書いた内容を、就活塾の講師に評価してもらう話。ここは、全く経済学とは関係ないな~。
日本大学大学院総合科学研究科准教授…安藤至大が、就活と婚活を比較して解説していたのはおもしろかった。
就活とか婚活の最大の問題は、情報の非対称性があることだ。企業にとっては就活生の能力がよく分からない、逆に就活生も企業の内容がよく分からない。大手企業であればたくさん情報やニュースがあるので分かるが中小企業はよくわからない。この辺は前職でも思い知ったな。情報をアピールするために、「チープトーク」をしても相手に評価してもらえない。そこで、情報の非対称性を埋めるための手段として、シグナリングを行う。学歴や資格は就活のための大切なシグナリングということになる。シグナリングはコストをかけることが重要になるということ。もうひとつの解消方法は、スクリーニングを行うというもの。それは、相手に選択肢や課題を与えてその結果を踏まえて相手の意思を確認するというもの。
さて、別のアプローチとしてSNSを利用した就活も紹介されていた。多くの企業が採用活動にSNSを利用し始めていた。
最後に、情報の非対称性はどうしても解消できないということだった。解消しようとすると莫大な取引費用がかかるためであり、企業もそこまではコストをかけられない。そのために就活では、企業が、多くの学生の一次選考で合理的な方法で足きりや門前払いをしなければいけないと言うことだった。それは統計的差別というものであり、個々人の能力を確認する前に、出身大学などでグループ分けをして差別的な採用をするということ。これは、選別する企業にとっては合理的な判断といえるが、選ばれる学生はたまったものではない。強烈なシグナリングを行わないと、就活で生き残ってはいけないと言うこと。
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キーワードとしては、「情報の非対称性」「チープトーク」「シグナリング」「スクリーニング」「合理的差別」あたり。就職活動にも結構経済学的な要素があるなと感じた。
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ところで、私は前職の中小企業で、面接とかをしたこともあるのだが、有名大学の院卒とかも中小企業に入ってくるようなご時世。採用活動には力を入れていたが、他の中小企業も「人が集まらない」という前に、もっと採用努力をしてはどうか?
ガイアの夜明け(2012/09/18放送分)
【10周年企画⑤海外に出たサムライ ニッポンを救う…】
紹介されていたのは、2人の日本人
1.ステラワークスという家具ブランドを立ち上げた、家具デザイナーの堀雄一朗氏が、京都西陣織の布地を使った家具を開発して、海外に日本の良さをアピールしていこうというもの。番組では、ソファの作成で、海に住むエイのレントゲン写真をモチーフにした図柄の生地を制作する過程が紹介されていたが、このデザインは日本人としてはどうかなと思うよ。でも、番組でも「日本人が思う日本らしさと外国人が思う日本らしさは違う」と言われたいたし、実際実物を見た外国人バイヤーは高い評価をしていたので、そんなものなのかなとも思った。それにしても、西洋人のデザイナーが谷崎潤一郎の陰翳礼賛を読んでいるというのには驚いたな。
2.中国で活躍する日本人建築家迫慶一郎氏が東日本大震災で大きな打撃を受けた東北の地に「災害に強い都市」を構築していこうというもの。平野に人工の高台を作って、その上に都市を造ろうというものだったが、その費用が200億円ほど・・・。って、高過ぎだな~。アイデアはおもしろいけれど、実現は難しいのではないかなと思う。
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伝統産業が衰退していくのは残念なことだが、今回の放送でも分かるとおり、高い技術力を持っていてもそれを商品に落とし込めない。つまり、技術を組み合わせて一つの付加価値の高い商品にするコーディネート力がないというのが、これらの典型的な状況だな~。異業種交流などを通して、新たな商品を企画していく努力をしていかないと。
未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学~(2012/09/17放送分)
【鉄道が世界の街を変える!】と題して、鉄道のお話。今回は我が地元JR九州が取り上げられており、非常に楽しみにしていた!。もう一つの話題もLRTだし。
で、まず、JR九州の話だが。キーワードが「赤字で沸騰」。
1.あそぼーい!。運行本数が少なく、チケットがなかなか取れないとか。車内は子供が遊ぶスペースがいっぱい。
2.九州新幹線。さくらやみずほは4列シートでゆったりと座れる。シートは西陣織だったり、ブラインドがすだれだったり、最近乗っていないけれど、見ていると乗りたくなるよ。
3.指宿のたまて箱号(通称:いぶたま号)片方が白色、もう片方が黒色と左右非対称のユニークなカラーリングだが、車内も左右非対称で、座席が錦江湾側を向いている。
いぶたま号のおかげで、指宿の町に活気が戻ってきているという。でも、いぶたま号は一日3往復、もっと増やせばいいのにと思いきや、JR九州は窮乏感をあおるためか、増便しない。いぶたま号の乗車にプレミアを付ける戦略だね。ナビゲータも言っていたけれど、単に運賃収入を増やそうとは思っていないんだな。
JR九州は「鉄道事業では104億円の赤字」だが、博多シティの開業に代表される流通・外食業やマンション建設、不動産業など全体では102億円の黒字をたたき出している。その中で、鉄道事業の位置づけは九州へのPR効果を狙っているという。
そして、「クルーズトレインななつ星in九州」:全部で14室しかない。価格は3泊4日で55万円。来年10月から運行開始。私などが乗れるわけないが、ちょっと見てみたい。
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後半はストラスブールに代表されるLRT(LightRailTransit)。この町では中心部への車の乗り入れが規制されていて、路面電車が走っている。路面電車と言っても、古き良き時代のチンチン電車ではなくて、近未来型のデザイン。LRTを導入することによって、渋滞や排気ガスによる公害、交通事故などがなくなり、中心街に人通りが戻ってきた。
LRTの特徴は都心と郊外とを高頻度で高速(最高80km/h)で結ぶ鉄道で、簡易プラットホームをもっており、大半が専用軌道などであるが、すべの条件をそろえていなくてもLRTと言われている鉄道も多い。
なぜ、私がLRTに興味があるかというと、私が生まれ育った北九州市では、路面電車が走っていたからだ。今では廃止となり、そこは完全な道路になってしまったのだが、そこを軌道に戻すことは可能ではないかなと考えているからだ。黒崎駅前の商店街も賑わいがなくなってしまっているが、LRT導入で、中心部に人が戻ってきて、賑わいを取り戻せるのではないかな~。
LRTのメリットとしては、コンパクトシティを実現できると言うこと。特に今後増加するであろう交通弱者にとっては、LRTを利用して買い物や通院などを行い、小さなエリアで生活が充足できる。
LRTに関して、日本では富山市に導入されているが、それはたまたま廃線となるJRの路線があったから。他の土地ではなかなか導入が進まない。苦しい地方財政で大型の投資をすることに市民の了解が得られないというのが実情のようだった。例出していたのは栃木県宇都宮市。って、この市ではLRT導入を19年も検討しているなんて・・・。だめだな、こりゃ。この辺は横並び意識の強い日本人の特質が出ているな~~。
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番組では、LRTが日本になかなか導入されてないという扱いをしていたが、実は、LRTの概念を持つ鉄道であれば、日本にも以前からある。というか既存の路面電車(併用軌道や併用軌道でないもの)をLRT的に運用している路線がある。それこそ、先ほど書いた、北九州市の黒崎と郊外とを結ぶ筑豊電気鉄道も高速性を除いてはLRTに近い側面を持っている。そういう意味では、筑豊電鉄が再び北九州市街地を走るようになれば、私としてはうれしいのだが。
カンブリア宮殿in大阪(2012/09/13放送分)
題名は、【~ナニワの商人が日本を元気にする!~】で今何かと話題の大阪の話。
1.たこ焼き屋の「くくる」の話。たこ焼きだけではなくて他の地域ではスイーツ類も扱っている。その社屋(多分・・・具体的な説明はなかったが)の壁に昔の川柳を書いた額がかけられていて、その内容が「この世 女の好むもの 芝居、浄瑠璃、いも、たこ、なんきん」で、社長さんが言うには、「この世から女性がいなくならない限り、いも、たこ、なんきんは残っていくだろう」ということで、いもを使ったスイーツの分野にも進出しているということだった。
2.天神橋筋商店街の話。前職の関西営業所の近くにある商店街でよく知っているが、確かにいつも大変な賑わいである。そんな天神橋筋商店街も大型スーパー、デパートが進出したときは客足が減ったという。それでも、個店と商店街全体の努力によって客足が戻ったというのが話の筋。例の、繁昌亭もちらっと出てきた。私は、ここには結局行っていないんだよね。
3.阪急阪神ホールディングスの話。社長の角和夫氏が登場。でも、ここでの話はちょこっとで終わり。
4.西淀川区の工業地帯に、小池栄子さんが突撃取材。そこでは、二足歩行のロボットを作っていた。西淀川の中小工場8社が集まって開発しているそうだ。西淀川区の町工場の数は、最盛期(約20年前)には1,121事業所あったのが、2010年には540事業所と半減している。でも、そのロボットはまだ下半身しかできていない・・・。って、足から作っていくって言う発想は正しいのかな。
5.椿本チエインの話。ここは、言わずと知れたチェーンの世界的メーカー。前職の時も営業的にアプローチしようとしていたが・・・。その後どうなったかは不明。マツダのスカイアクティブ用のエンジンにも使われているそうだ。そこで、チェインを使った昇降機を魅せてもらったが、これはギミックとして非常におもしろいな。いろいろな部分で使えそうな気がする。
6.再び阪急阪神ホールディングスの角社長とのインタビュー。阪急の歴史の話で、小林一三の話が出てきた。沿線に住宅地を造成して、郊外に住み都心に通うというモデルを作ったのが阪急。それから住宅をローンで買えるようにしたのもそう。そして、宝塚に歌劇団を作ったのもそう。
7.最後は、うめきたの話。JR大阪駅って、このうめきたの貨物ヤードがあるために、道路が複雑なんだよね~。駅の南側から北西に抜けようとするとヨドバシ電機と阪急梅田駅の間の道しかないし。西側に大きな道が通っていないのがいびつだ。で、そこに複合商業施設を作ろうという話だ。
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大阪にはしばらくいたので、多少の愛着はあるのだが、今の橋下市長がやっているような、大阪が東京に対抗していこうというのは、ちょっと違う気がする。個別の店舗、工場が頑張っていくことで、全体としての大阪が元気になり、東京都は別の魅力を持った町になるのではないかという気がするが。
オイコノミア(2012/09/11放送分)
「内定が欲しい!」(前編)ということで、内定に関する経済学の話なのだが。番組見るまでは一体どんな内容になるのか想像が付かなかった。
まずは、又吉さんが「就活のセミナーなど支援をしている?会社」で模擬面接を受けるというもの。まずは、又吉さんがスーツ姿で基本姿勢のチェックを受けていたが、ロン毛やパーマに対して指摘を受けていた。確かに、それじゃだめだな。でも、又吉さんのその髪型はキャラの一部なのでどうしようもないだろう。そして、模擬面接会場に入って自己アピールするのだが、その前に、入る前のドアのノックの仕方や挨拶の声のトーンが全くだめだ!こんな就活生、面接本番を始まる前に弾いちゃうんだけどね。
そして、今回のメインは就活時期の話。だいたい大学の3年次後半から始まるのだが、それをゲーム理論の「囚人のジレンマ」で解説していた。すなわち、企業にとっては大学4年に採用活動をするのが最も利得が大きい。だが、そのような遅い時期に採用活動をすると、優秀な学生はすでに他社に採用が決まってしまっている。従って、企業は早い時期から採用活動を行い、結果としてどの企業も最高の利得を得ることができないし、全体にとって最適な利得さえも得られない。ということだった。
それは、そうなのだが、「囚人のジレンマ」のオリジナルに関する解説で「無罪になる誘惑に勝てずに自白する」と言っていたのには疑問を呈したい!。囚人は、「無罪になりたくて」自白するのではなく、「相手が自白することによって、自分が最も重い刑に処せられることを避けるために」自白するのだ。そうでないと、この理論の前提となっている「お互いの行動(戦略)が分からない」という前提の意味が無い。つまり「囚人のジレンマ」では、お互いに「相手がどう動いても、自分が最悪の利得しか得られない状況を回避する」という行動を取っているのである。囚人は自分が自白すれば「中間の刑あるいは無罪」を得ることができるのだから。これは、ミニ・マックス戦略にも通じる行動パターンだ。だから、最初の「無罪になる誘惑に勝てずに自白する」という解説は絶対に間違いだ!
と、揚げ足を取るのはそのくらいにして、今回はちょっと又吉さんを見直したエピソードを。又吉さんは今回の講師である「安藤至大(日本大学大学院准教授)」から囚人のジレンマの話を解説してもらった際に、すぐさま「焼き肉屋に何人かで行ったときに、自分の食べたい(最も利得が高い)焼き具合まで待っていると、他の人が先にその肉を食べてしまうので、みんなは最もおいしい焼き具合よりも前の段階で肉を食べることになるのと同じですね~」と、言っていた。これってまさに囚人のジレンマと同じだ!つまり又吉さんは講師の解説を聞いただけで、すぐさま囚人のジレンマを理解して、自分の身の周りのエピソードに結びつけられたという事じゃん!。これって、すごい!このときは番組見ながら思わず感嘆の声を上げちゃったよ!って、まさかこれは台本じゃないよね。
新卒採用の歴史の話では、明治時代以降に定期採用、定期昇給など現在の採用、賃金制度が始まったと言っていた。それから、一斉に採用する方が、採用活動などに規模の経済が発揮されて、採用コストが下がるという話。また、そうではない採用活動を実施している企業として、ファースト・リテーリングを取材していた。
それから、なぜ企業は人を採用するのかと言うことで、「比較優位」の話だが。番組では、何でもこなすスーパーマンと新人のコンビでも、新人に対してより「ましな」仕事をさせることで全体としての効用が上がる。という話をしていた。それはそうだが、これは、企業だけではなくて、「社会」そのものの話。人が分業をするのは、それぞれが比較優位を発揮してその価値を貨幣で交換しているのだから・・・比較優位というのは社会そのものといえる。
最後は、今後日本では生産年齢人口が減少して、売り手市場が訪れる。そのために、結婚出産を機に家庭に入った主婦や、外国人労働者、シルバー世代などを如何に使っていくかが課題となっていくだろうとまとめていた。
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で、来週は後編なのだが、予告見てもどんなことがテーマなのかいまいち分からなかった。もう少し分かりやすい予告をやってくれ~~と思ったね。
ガイアの夜明け(2012/09/12放送分)
【「ニッポンの生きる道④」地球を救うヒット商品とは】
まずは、無印良品の話。オーガニックコットンとは、農薬や肥料を3年以上使っていない土壌で栽培されたものを言うが、無印良品ではこういう環境負荷の低い原材料を使った衣料を提供していこうとしている。無印良品ではオーガニックコットンであれば10%高い金額で買い取る契約を結んでいるということだった。これによって、農家がオーガニックコットンを栽培するインセンティブを高めているのね。
また、染料に関しても化学染料を使わず自然染料をできるだけ使っていこうとしている。俗に言う草木染め(草や木の色素を使った染め方)だが、洗濯時の色落ちが欠点。で、カンボジアのアンコール遺跡に近い村に住む日本人の染め物職人にその技術を請うていた。
後半は、アマゾンのジャングルを再生させる取り組みを行っている日本企業の話。ブラジルで日本人入植者の町トメアスで実施しているアグロフォレストリーの話。アグロフォレストリーとは農業(Aguriculture)と林業(Forestry)を合成した言葉で、直訳すれば農林業のことだが、樹木と農作物を効率よく植栽して、持続可能な土地開発を図るというもの。
でも、ブラジルでは、バイオディーゼルの原料となる作物が高値で売れるため、アグロフォレストリーを圧倒してしまっていた。そんなアグロフォレストリーを保護し拡大していくために、日本の「フルッタフッタ」という企業が、その収穫物を買い上げて、日本国内でジュースなどの健康飲料に加工し売っていこうとしていた。
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ということで、今回の話の趣旨は、消費者がこういう環境負荷の低い商品を購入することで、森林を救うことができたり、生産者を農薬被害から守ることができると言うことだ~。これらは、生産者や地球環境だけでなく、消費者にも選択することのメリットがあるということが大切だ。消費者にメリットがなければ、低価格の商品を選択してしまうだろう。オーガニックコットン+自然染料の衣料であれば、肌に優しいとかアレルギーを起こさないとかだが、アグロフォレストリーから収穫されたものに関しては、ない・・・。そこで、フルッタフッタでは、加工した飲料が健康に良い(ポリフェノールが多く含まれているなど)とかいう付加価値を付けていた。また、ジュースを飲むことで、森林を救うことができるとアピールしていた。環境問題に関心が深い日本人向けのプロモーションだと思うな~。
オイコノミア(2012/09/04放送分)※再放送09/09
「食べて美味しい経済学!?」(後編)、テーマは食。今回は後編。
まず、行列ができる店に関して。私は行列が嫌いなので並ばないが、行列には「シグナル効果」というものがある。人は商品(やサービス)に関する情報が少ないとき、他の人の購買行動を参考にする傾向がある。ということで、行列には、商品の価値推定機能があるということ。ま、必ずしもそうとは限らず、店内のオペレーションがまずくて行列ができているのかも知れないが。一般的には、人気がある店はおいしいと言うこと。このシグナル効果は通販にも通じるものがあって、他人のコメントを参考にして購買の判断を決める傾向がある。これを悪用したのがステマ(ステルス・マーケティング)なのだが。
次に、お店のコースで松竹梅コースがある場合、人は真ん中を選ぶ傾向がある。これは、極端回避性。
また、情報の非対称性の話から、賞味期限の話。例出していたのは、
・牛乳パックに、賞味期限が記載されているものとされていないもの
・同じ値段のトマトに産地が記載されているものとされていないもの
そして、中古車の話から、レモンの原理(番組ではそう言っていたが、一般にはレモンの市場ではなかったかな?)ここで揚げ足を取ると、大竹教授はレモンの話で「切ってみないと味が分からない」と言っていたが、これも「英語でレモンは、よくないことやうまくいかないことを指す」ことから転じたものだと思うのだが。
さらに、食べ放題の話で、「規模の経済」が出てきた。食べ放題では、一人前ずつ調理するのではなく一度に大量に調理するので、大量生産効果があるというのだが。そして、もうひとつは「自信過剰バイアス」。これは、人は自分の食べる量を多めに見積もるものだということ。で、結局食べ放題ではいくら食べても店がつぶれることはない(それこそ関取やプロレスラーばかりが大量に押し寄せたらつぶれるのだろうが・・・)。
ところで、2050年には世界の総人口は90億人になることが予想されており、食糧危機が訪れるのではないかといわれている。そこで、又吉さんが訪問したのが、植物(野菜)工場。植物工場は日本向きかな。というのも、農家一戸あたりの耕作面積は、EUで日本の7倍、米国では100倍、オーストラリアは1,600倍だから。日本の農家はこのままでは立ちゆかなくなりそうだ。
最後に、1991年に牛肉とオレンジの輸入が自由化された。当時は、日本の農家をつぶす気か!と、相当なすったもんだがあった。しかし、蓋を開けてみると、逆に米国などで温州ミカンはクリスマスオレンジとして人気があり(というのも、米国オレンジの端境期にちょうど温州ミカンが出回るので)、輸出が好調なのだそうだ。ということで、日本の高品質(おいしい、安全と言うこと)がブランドとして認知されており、そういったセグメントに対しては、日本の農産物は十分に立ち回れるのではないかという話で終わった。もう少し突っ込むところもあったようだが、大竹氏は政治学者ではなくて経済学者だから、がつんと言わなかったな。ちょっと前に話題になったTPPの話が出てきても良いところだったが、それもなかった。
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でも、今回は短い話の中にいろいろと経済学の話をちりばめておりおもしろかった。
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再放送を録画したものを見ながら書いているので、投稿が相当遅くなった。もう、次の回が来るじゃん。