未来世紀ジパング(2012/08/13放送分)

謎の大国サウジアラビア…急接近するニッポン
今夏、電力不足が懸念される中、火力発電が見直され、その燃料として石油の重要性が増し、その輸入元として重要視されているのが、サウジアラビア。そこで、そのサウジアラビアへの取材を敢行するというもの。
まずは、沖縄の平安座島にある国家石油備蓄基地を訪問。その中の一部の石油タンクはサウジアラビア向けに貸し出していると言うことだった。サウジアラビアは、日本以外の東南アジア向けにそのタンクを使っているのだが、有事の際は日本が優先的に供給を受けられる条件付きと言うことだった。
そのサウジアラビアは原油の埋蔵量が世界一であるとともに、ペルシャ湾側と紅海側にパイプラインを持っているので、エネルギーの安全保障上とても重要な国であるという。(もし、イランがペルシャ湾の出口であるホルムズ海峡を封鎖しても、西側の紅海から原油を供給できると言うこと)
今、世界ではエネルギーのパワーバランスが変わりつつある。その中で、サウジアラビアは強い危機感を持っている。というのも、国家収入の85%が石油関連事業によるものだからだ。
しかしながら、サウジアラビアの若者は、
・働き口がない(清掃などのブルーカラーの仕事は外国人労働者がしているのだが、サウジアラビアの若者はやりたがらない)
・やる気がない(就労意欲が乏しい)
・食うに困らない(医療や社会保障の充実により)
ということらしい。
で、脱石油を掲げていて、さまざまな施策を行っている様子。
日本は、リヤドにSEHAIという、主に電気・電子技術者を養成する施設を建設し現地の若者に研修を受けさせていた。
それから、自動車会社のいすゞは、商業用トラックのシェア7割を誇っているが、その地盤をさらに堅固にするために砂漠の大地に工場を建設していた。
また女性には、イスラムの戒律のため、多くのハンデがある。
例えば、
・サウジアラビア国内では、外国人であっても、女性は民族衣装(アバヤ)をまとわなければならない
・親族以外の男性と公共の場で話をしてはいけない。(でも、一部の接客業で女性店員が許可された)
・自動車の運転ができない
など。
ということで、女性の学力向上と(イスラムの戒律と共存しながらの)社会進出が喫緊の課題と言うことになる。そこで、世界最大の女子大を昨年建設した(もちろん国立)。現在5万人の女性が学んでいるというが、施設は広大なものだった。番組では構内をモノレールが走っている、駅は14駅もあると言っていたが、画面を見る限り、全線高架ではあったが、「モノレール」ではなかった。普通に線路が敷かれていた。しかし、架線はなかったので、新交通システムと言ったところか?(それとも、ディーゼルとか・・・石油大国だからあり得る・・・)。授業料も住宅費も無料という・・・夢のようだな。
最後に、未来予測では、ガソリン50円/1Lの時代が到来とあった。やはり、エネルギーのパワーバランスが変化して、現在の産油国が生産調整などによる価格調整をしていくのは厳しいと言うこと。供給が増えれば自ずと価格は下がる。
日本は石油の見返りとして技術を提供しているが、相対的にサウジアラビアの影響力が小さくなったとしても、パートナーシップを維持していくことが重要だと締めていた。というのも、サウジアラビアは、メッカとメディナという2つの整地を抱えており、年間数十万人もの巡礼者がそこを訪れる。つまり、中東の見本市ということであった。

オイルマネーが潤沢なサウジアラビアで、社会保障が充実することにより、逆に若者の就労意欲の減退やモラル・ハザードが発生するのは皮肉な現象かな。

未来世紀ジパング特別企画(2012/08/12放送分) ジパングが見る世界の潮流!

これも特別版と言うことで日曜日放送、翌日は通常放送があるのにね。なんだか、こういう番組がはやっているのかな?(特別編と言うことでWEBサイトのバックナンバーも掲載無し)
今回は池上彰氏がゲスト。まず最初に未来予測「日本は世界をリードする」というもの。内容は、新興国が世界の経済の主役になるので、そことうまくつきあうことで、日本は世界をリードすることができるというもの。
それはよいのだが、この特別編の内容は、過去に放送されたもののダイジェスト版といった感じだった。
・インドの人口が増加、空前の結婚式ブーム、出産ブームの話。2025年には人口が世界一となるというところ。
・中国では翡翠がブームで値段が40倍になったと言う話。投機的な現象かと思うけれどね。
・バングラデシュが、世界の工場となっていくという話。労働力のコストが中国の1/5というところで、世界の企業は中国からバングラデシュへのシフト進めていると言うこと。
・ナイジェリアでは、映画産業がブームであり、年間2,000本の映画が作られているということ。ハリウッドが600本/年だから、ざっと3倍以上だね。雇用創出が100万人というから一大産業だ。
で、こうした国々は、
・BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)
・Next11(イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ)
と言われている国々であり、いずれも人口が多い国と言うこと。
こうした国々への日本のアプローチであるが、一つは小分けビジネスと言っていた。1回で使い切れるくらいの量で販売することで、ボトル単位で売れないようなものでも売ることができる。というものだが、果たしてそれが大きなキーワードかな?
そして、今後の世界をリードするために必要なものとして注目されるのがエネルギーということ。ロシアは天然ガスの宝庫で今では欧州経済はロシアの天然ガスなしでは語れない状況と言うことだった。しかし、米国でシェールガスの採掘が始まったり、カナダのオイルサンドなどの影響で、エネルギーのパワーバランスが変わっていると言うことだった。ちなみに、日本でもメタン・ハイドレートや、シェールオイルなどがたくさん埋蔵されていることが分かってきて、技術開発が進んで採掘が始まれば、これまたエネルギー事情が全く異なってくると言うことだ。しかし、番組でこれらは全て過去の映像の使い回し。金かかってないな~~。
で、日本のお家芸である技術の話で、新幹線の話だが、これまた使い回し、あるいはボスポラス海峡の海底トンネルで沈埋函を使った工法の話もあったが、新鮮みがない。

ま、これらの技術を使って新興国の発展をうまく支えていくことで日本が世界をリードすることができるという話だが、総集編に無理矢理テーマを付けたような印象だったな。
ジパングをずっと見ていた人は、なんだかつぎはぎだらけの構成だと思ったんじゃないか?

オイコノミア(2012/08/12放送分)

「円が強いのはいいじゃない!?」(前編)
あれ、今回は初回放送がこの時間かな?それとも予約録画に失敗していたのか?それはともかく。
まずは、谷中で又吉さんが商店や旅館で円高に関する意見を聞いて回っていた。円高が進行して、輸出企業が打撃を受けている一方で消費者は円高の方が良いという意見。
そして、講師として佐々木百合教授が登場。又吉さんが「円高という表現が分かりにくい」と言っていたが、確かに私も小さい頃はよく分からなかった。1ドルが100円から80円になるのが円高だから、ちょっと混乱する。番組では1ドルが100円から80円になるということは、ドルが値下がりしたと言うことだから、逆に円が値上がりしたというふうに覚えれば良いと解説していた。ちなみに、英語で言うと、円高は「strong yen」(強い円)ということで、こっちの方が分かりやすいかな。
円高、円安の影響について、番組ではミニカーやテレビのミニチュアなどの例を用いて説明していたが、やはり分かりにくいのではないかな?図なんかを駆使した方が分かりやすく説明できる気がする。このあたりは相変わらず工夫が足りないと思うな。
それから、海外貿易が物々交換から貨幣を介したものに変わっていったという話と、幕末期の日本では金銀の交換レートが欧米よりも低い(つまり銀の価値が高い)ので、外国人は日本で自国の銀を売って金を購入してそれを海外に持ちだして、その差益で大もうけをしていたという話。(この話は円高と直接関係ないじゃん!)
次は固定相場制の話と変動相場制の話が出てきたが、グラフによる円の推移と1973年から変動相場制へと移行した話だけでは、少し物足りない。為替レートが決まる仕組みの説明もアバウトだ。
さらに、購買力平価説の話が出てきた。これは、今までのオイコノミアに比べると段違いに難しい話だ。経済学をかじっていない視聴者は理解できなかったのでは?
具体的な例としてあげられていたのは「世界的に販売されているハンバーガーの価格」を各国で比べてみると言うこと。ハンバーガーの品質が同じだとすると、その価格がそのまま為替水準に等しいと言うことになる(例では、そのハンバーガーの値段が日本円で320円、米国ドルで4.20ドルで、それを計算すると1ドル=76円になるということだった)。で、「THE ECONOMIST(2012/01)」によるハンバーガーを使った為替レートと実際の為替レートとの比較をした図が表示されていたが、これを見ると、米国を基準として日本は-1%だから、ほぼ同水準だが、中国、インドは-40%~-60%台と大幅に低い(つまり、元やルピーの価値が低めだと言うこと)が明らかだな。そして、ユーロは+6%だったが、最も高いのがスイスの+62%って、なぜだろう?スイスの経済状況に関しては(ニュースになることもあまりないし)知識が無いな~。

購買力平価説の前に固定相場制、変動相場制、などの話をもっと深くしておかないと購買力平価説の理解は難しいかも。
言葉としてはその他に「一物一価の法則」とか出てきたが、これは購買力平価説の説明の前提として出てくるものだね。
次回は後編。為替をコントロールできるのかとか、ユーロの問題とかが出てくるらしいが、もっと深く掘り下げてほしいな。でも、今回みたいにいきなり購買力平価説とか出てくるとついて行けないし、短い時間の中でうまくまとめるのは大変なんだろうな。
個人的には、アジアの通貨危機とかのネタも出してほしい。

マネーの羅針盤 がんばれニッポン!スペシャル

今週はレギュラー版の放送後に、別枠でスペシャルが放送された。お題は「がんばれニッポン!スペシャル」で、海外、特に東南アジアで活躍している企業を紹介するというもの。
まずは、ヤクルト。インドネシアでは1日に220万本飲まれていると言うことだった。販売方法は日本のヤクルト・レディーと同じで、女性の販売員が(自転車で)売って回るという手法だった。インドネシアはイスラム圏の国だが、こうしたところは厳しくないのね。そして、コンビニなどに対しては、ヤクルト側が冷蔵庫ごと提供して販売するといった手法で、認知度向上も行っていると言うこと。
その他インドネシアでは、ユニチャームが「おむつをばら売り」して売上を伸ばしたり、ポカリスエットは脱水症状の予防や回復のために飲まれていたりと、独自の工夫した売り方で売上を伸ばしていることが紹介されていた。
一方、タイでは日本食レストランとして大戸屋が進出していた。メニューは日本とほぼ同じであり、ホッケなどの焼き魚系のメニューが人気だとか。そして驚いたのは、値段が日本とほぼ同じ700円台が中心で、それでも人気と言うことだった。タイの所得水準がかなり上昇しており、前述のインドネシアの1.5倍程度はあるということだった。その結果、中間層の購買力が上昇しており、大戸屋の価格も手が届かないレベルでは無くなってきたと言うことらしい。
そして、最後はミャンマーであるが、ここはこれからの発展が期待されると言うこと。民政に移行してまだ間がなく、所得水準とかはアジアで最も低いレベルだが、海外企業の生産拠点などの進出が始まっているらしいと言うこと。

キャスターの蟹瀬誠一氏は、アジアへの企業進出を今回のロンドンオリンピックのメダルになぞらえて、大手(金)は苦戦したけれど、中堅(銀、銅)は現地で頑張っていると言っていたけれど、今回紹介された企業は結構大手じゃんか!と思ったよ。

アジアの風(2012/08/11放送分)

前回に引き続き、京都の洋菓子店「一善や」が台湾に出店するための奮闘ぶりを取材したもの。
前回は、生クリームの調達に関して、5倍のコストがかかると言われて辟易していたが、その話は片付いたのか?今回は生クリームに関してはほとんど登場せず。そして、今回は生クリーム以外の原材料である、フルーツ類の調達に関してと、マーケティングに関して(どこで、いくらで売るかと言うこと)
まずは、フルーツの調達であるが、台湾ではさまざまなフルーツを外国から輸入しており、日本のリンゴ(紅玉)も手に入るようであった。果物屋の女主人らしき人から「とても高いよ」と言われていたが、それでもたくさん買うと言っていた。良いものを作るためには原材料を惜しんではいけないと言うことか?
で、そういった原材料費、加工費、人件費などをベースに1個あたりの価格を試算していたが、ざっと180台湾元で、日本円で470円くらいとなる。一膳やの日本での価格と同じくらいだそうだが、台湾では普通のケーキの3倍の価格と言うことで、これってめちゃ高いじゃん。台湾ではラーメンが50~60台湾元くらいだそうで、ラーメンの3倍の価格のケーキというのは、うーんという感じ。やはり、生クリームのコストが一番高いのだが、中村社長はどうしても生クリームに拘りたいと言っていた。
この価格に関して、番組ナビゲータも、この価格は完全に富裕層向けの価格であり、中間層のアッパーでは手が出ない価格だろうと言っていた。
この超高価格帯のケーキをどこで売るかというと、地元の高級ショッピングモール「微風広場(Breeze Center)」というところ。グッチやルイヴィトンなども入っているモールらしい。
で、ショッピングモールの日本人支配人に直談判。やはり現物を食べてもらうという作戦。「これを食べてもらえば絶対評価してもらえる!」というくらい味に絶対の自信があるんだな。
現地のバイヤーも一堂に会して試食。お約束の100点満点をもらえていた。そして、最優先で出店を考えたいという言葉ももらっていた。
ということで、今後は実際の出店に向けた具体的な話をしていくというところで番組は終わっていた。

今回は、(裏で番組スタッフが事前に根回しなどをしていないとして)本当にうまく行ったなという感じ。一膳やの中村社長は、こう言っては何だがあまり国際的にばりばり活躍すると言ったタイプの方ではなくて、本当に職人気質の人という印象を受けた。台湾の市場をうろついている姿は「裸の大将放浪記」のような印象さえ受けたし。
もちろん、JAICAをはじめとした周囲のサポートがあったにせよ、今回の成功は中村社長本人の強い意志のたまものだろう。
番組ナビゲータも、中村社長の強い思いが困難を乗り越えてここまで来ることができたと言っていた。
実際に出店されるまではまだいくつもの困難を乗り越える必要があると思うが、それらを一つ一つ克服してアジアで成功することを祈りたい。

マネーの羅針盤(2012/08/11放送分)

超小型車がテーマ。
国内大手自動車メーカーがこぞって開発している1~3人乗り程度の小型電気自動車が、特に地方の買い物弱者の高齢者にとって救世主になるのではないかという話。
国土交通省も、現在車両区分がないこういったグレードの車に対して、あらたな区分を設けようとしている。免許や車庫、税金がどうなるのかが興味あるところ。
要は、インフラの整備が必要かなと言うこと。締めが「オーフスに習へ」ということだったが(残念ながら浅学で詳細は分からない・・・)。自動車の乗り入れを規制したとか言っていたが、本当か?

市況だが、日経平均は\336の上昇(5週ぶり)、NYダウも上昇。でも、投資家は夏休みに入っているところも多く、小動きに終始したとのこと。
NY証券取引所に英国のサッカーチームである、マンチェスター・ユナイテッドが上場。でも、初日の終値は上場価格と同じ$14ということで、さえない取引だったそう。かのクラブは「ミュンヘンの悲劇」という映画にもなった、名門中の名門だが、株価が振るわないのは残念だな。買収先の企業イメージの問題か?
それはさておき、株式市況は底入れとはいえない状況で、今後の金融政策への期待から現在の水準を維持しているだけだと言っていた。まだ一進一退の状況と言うことらしい。

カンブリア宮殿(2012/08/09放送分)

これがハッピーになるM&Aだ!~日本企業が強くなる方法教えます~
EPGのタイトルが中身と違うような?。EPGでは「知る人ぞ知る人気ファミレス・・・秘密公開!驚きの企業復活ノウハウ」とあったが・・・。
ということは抜きにして、中小企業向けのM&Aの話。M&Aと言えば、バブル崩壊とともに外国企業による敵対的なものや、村○ファンドのように国内のファンドによる、同じく敵対的なものが賑わせていた時期もあり、一般的には良い印象がない。
今回紹介する「日本M&Aセンター」はWin&WinになるM&Aを行う企業である。中小企業のM&Aに関しては、今まではニーズはあってもマッチングする相手を探すことができなかったのでは?そのニーズに答えるような会社である。
で、売れやすい会社と売れにくい会社が表になっていたが、
売れやすい会社
・ソフトウェア
・印刷
・金型
・金属加工
・調剤薬局
・食品卸
 業績的には、当然利益があり、粉飾の恐れが少なく、資産超過である、拡張性のある会社
売れにくい会社
・1社単独、下請(その会社に依存した経営)
 数年にわたり連続赤字、本業以外の不動産投資などが多く、債務超過である、拡張性がない、関連性がない事業を展開している会社

売れにくい会社として大手に依存した下請け会社が上げられていたが、そういう意味では建設業などは典型的な売れにくい会社か?でも、建設業の下請は、労働集約型で、その人材は流動するだろうから、企業の存続はあまり重要ではない?
それよりも、製造業など企業としてのノウハウをもっているところを継承させていくことが重要かな?
そんな中小企業を売りたいというニーズは今後大きくなると言うことだった。というのも、団塊の世代の社長が引退を考える時期に来ているということ、自身の子供などに事業を承継することが難しくなっていると言うこと、かといって番頭格の役員に借金を背負ってまで事業を譲る余裕は無いと言うこと、らしい。
いったん廃業となれば、その企業が持っていた技術、ノウハウは全て四散してしまい、まとまった能力として維持していくことは困難になる。M&Aで譲渡されれば、そういった技術、ノウハウは新しい企業で生きていくことができる。ということで、日本の技術力維持のためにもM&Aは重要となっている。
M&Aで重要なものは秘密保持であって、服装をラフなものに着替えていくなどの気遣いは欠かせないようだ。
最後は、先月(2012年07月)に「ヒガシマル」が「コスモ食品」を買収した際の譲渡契約式の模様を取材していた。ヒガシマルは鹿児島の会社で、飼料や製麺業を営む会社である。当時のニュースによると買収価格は22億円ということだったが、資本金6億、売上高80億のヒガシマルだから、買収資金はLBOで調達したのかな?ヒガシマル自体も典型的な同族会社であるが、ここは東家が事業を継承していくんだろうな。

ガイアの夜明け(2012/08/07放送分)

真夏の防犯カメラ 密着24時】今回は、経済番組というよりは、「実録!シリーズ~」みたいだったな。ショッピング・モールで万引き犯を捕まえるエピソードなんて、別の番組を見ているみたいだった(ま、私はあのシリーズは見ないのだけれどもね)。
ということで、あまり経済的な話は無し。防犯カメラの台数とかが紹介されていたが、「おお、すごく多いな」みたいな感想になるだけ。それでも感心したのは、日本人は街角に防犯カメラがあることにあまり抵抗がないらしい。自宅の近所に防犯カメラを設置してほしいかというアンケートには8割くらいがほしいと答えていた。っていうか、紹介すべきはそんなところくらいかな。
ただし、画像処理技術に関しては(私も長いこと画像処理のソフトを作っていたので)非常に興味のあるところだ。変装していても同一人物かどうかを高い精度で判別することができるというのは、すごいな。今までは犯罪が起こったとき、周辺の防犯カメラの画像を収集しても、それを解析するのは人間だった。今後カメラの数が増えていけば、解析する手間も膨大になるだろう。それがある程度自動化できるようになれば、分析する人のコストを抑えることができ、さらに解析する時間の短縮にもなるだろう。
そういえば、「イーグル・アイ」という映画があったが、そういう時代が来るのかも知れない。

アジアの風(2012/08/04放送分)

以前紹介した京都の「洋菓子店:一善や」の中村健二郎社長が、実際に台湾への出店を計画する話。今週と来週の2回に分けての特集。
まずは、中村社長が台北のスイーツ事情を視察。独特のかき氷は(連日30℃を超える日が続く)暑い台北で受けることに納得していたが、超巨大シュークリームには閉口していた。というのも、生クリームではない脂っこいマーガリン類から作った合成クリームを使っているということらしい。
それで、台湾で唯一、日本の牛乳を使った生クリームを作る会社を視察。で、条件交渉でコスト5倍と言われていたが、これって絶対足下見られているよね。交渉を続けることでは合意したが。テレビ局の取材付きで交渉していると言うことなので、普通に考えれば、相手はなんか特別な事情があるのだろうなと思うだろう。
最後に、番組ナビゲータが、中小企業が海外進出するための要素としてパートナー選びが大事だと行っていたが、その基準としては、
①人間性
②人脈
③マネージメント能力
と言っていた。③はともかく、①が無い人には②は伴ってこないよな~~。

来週は、出店に向けた具体的な動きだが・・・。
・材料調達
・販路開拓
がメインになってくるのかな。ちょっと楽しみ。

マネーの羅針盤(2012/08/04放送分)

国内を中心とした旅行の話。主にバス旅行かな。旅行の目的が行き先よりも「誰と何をするか」ということに主眼が移ってきていると言うことだった。写真撮影や、グルメ、名城巡りなど、目的を絞ったツアーが人気だそうだ。
日本人が国内旅行で使うお金は年間21兆円あまりとは、意外と多いなという感じ。

番組で紹介されたちょっといい言葉。
旅することは生きること(byアンデルセン)。彼は当時としては珍しく生涯に30回以上海外旅行をしたそうだ。
松尾芭蕉も「旅は人生そのもの~」のようなことを言っていた(うろ覚え、全集持っている割にこの体たらく)が、まさにそうだね。

日経平均は下落。(でも、これを書いている時点では反発して今日は一時\8,900を回復)
米国では非農業部門の雇用統計が大幅に改善で、雇用者数が16.3万人(3日発表)。ということで、NYダウも盛り返していた。
アメリカでは株価が企業利益に追いついていないという状況で、株式が割安の状態ということだった。これは買い時か!!
今週(04日までの週)は欧米の財務当局による、今後の景気、為替対策について発言が期待されていたが、具体策は何も明かされず、肩すかしを食らった週だった。

ところで、今週は番組で紹介されなかったが、米国の干ばつは相変わらずひどい状態で、過去50年で最悪の状況になっている。穀物収穫高への影響はもちろんだが、山火事も多発しており、森林への影響、温暖化への影響も懸念されている。穀物の価格の高騰は2014年くらいまで続く可能性があり、世界の穀物供給体制に多大な影響があるのではないかと考えられている。